フルタニランバー株式会社
コラム「森のフルタニさん」
レンガウッドはどこのどんな木?特徴や価格、サクラやカバとの違いを解説
投稿日:2023.11.09/更新日:2023.11.10
フルタニランバーでは2016年から取扱いを始めている木材「レンガウッド」。
皆さん聞いたことは有るでしょうか?
日本国内では、まだまだ知名度が低いこの樹種を、今回取上げ説明をさせて頂きます。
Contents
レンガウッドとは?
レンガウッドは南米大陸に位置するチリの最南端で植林されています。
植物学上はナンキョクブナ科です。
全体の量の70%ほどはチリ国内で使用されますが、北米・中国にも輸出されています。日本への輸出例は少なく非常に稀です。
2009年にFSC認証(世界的な合法木材認証)を取得しています。
世界では違法伐採禁止の取組みが拡がり、材料調達は更に慎重さが必要になっています。
FSC認証材は適切に管理、伐採をされた持続可能な木材です。
認証を取得していることは非常に重要であり、地球環境への取組などへ貢献する為には、認証材を選ぶことをおススメします。
レンガウッドの特徴
木目・色
木質・見た目は国内樹種と比較するとカバ・サクラ等に近くチリのチェリーとして扱っています。
木材の比重も同程度0.55程です。
アメリカではアメリカンブラックチェリーの代用としても使用されています。
白太は黄色かかった白、赤身は濃淡のあるピンク色です。
塗装はクリアでも着色でも美しい仕上がりになります。
グレード
板のランクは以下で分けられています。
経年変化
ピンクやイエロー・ホワイトなどの色身が混在しますが、時間の経過とともに色身は濃くなる傾向があります。
ピンク色部分は赤く変化し全体的に深みを帯びていきます。
木材の共通項としてその色身の変化をお楽しみ頂ければと思います。
耐水性
高い耐水性があり、チリ国内では外部使用されています。
ウッドデッキ材に使用されるイペ・ジャラなどに匹敵する耐水性と言えるでしょう。
レンガウッドの主な用途
広葉樹で耐久性が高く加工性も良好なことから以下の用途で主に使用されています。
羽目板・フローリング
耐久性やデザイン性が高いことから壁や床にも使用されています。
加工性も高く仕上げも容易です。
家具
家具にも使用されています。塗装を施すことでアンティーク調の家具も作ることが出来ます。
個性的でデザイン性の高い家具を作ることができます。
サクラやカバとの違い
学術的にはブナ科に属しますがサクラやカバなどの樹種に近い性格を持っています。
独特のガムポケット(樹脂痕)などもあります。
木質は似ている物の、サクラやカバに比べ木目ははっきりしていません。
また白太や赤身の差ははっきりしており濃淡が現れます。
色ムラがあるので使用箇所には注意する必要があります。
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レンガウッドの平均価格帯
レンガウッド材の価格帯はグレードやサイズによって価格帯は異なります。
現在 フルタニランバーでは 最上位グレードを在庫していますが、ブナやアルダー材などと近い価格帯となっております。
平均価格は立米あたり平均で25万円~30万円で取引されています。(2023年現在)
フルタニランバーでの取扱い
板の取扱いは、厚みはアメリカと同様にインチ計算で管理しており、主に1.5インチ(39㎜程)または2インチ(50mm程)を在庫しています。
また長さは1800~3900までお選び頂けます。
まとめ
まだまだ日本では馴染みのない木ですが、FSC認証をとっている安定供給可能な木材で、且つリーゾナブルに入手が可能であることから、今後 さらに注目されていく可能性があります。
ご興味を持って頂きましたら是非、フルタニランバーまでご相談ください。
用途に応じて最適な板や加工などをご提案させて頂きます。