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フルタニランバー株式会社

コラム「森のフルタニさん」

ブラックアッシュの木材としての特徴や用途とは

投稿日:2025.04.01/更新日:2025.04.01

美しい見た目と優れた強度を兼ね備えた高級木材であるホワイトアッシュの代替材料として、ブラックアッシュが注目されています。

 

日本国内における知名度は決して高くありませんが、ブラックアッシュにはどのような特徴があるのでしょうか。

 

また、主な用途や購入時の注意点なども詳しくご紹介します。

 

ブラックアッシュ材とは?

ブラックアッシュとは北米原産のモクセイ科の広葉樹で、トネリコともよばれます。

 

近年価格が高騰しているタモ材と似た特徴をもち、家具や内装材などさまざまな用途に活用されています。

 

木目は比較的荒いものの断面には美しい杢目が見られるものも多く、適度な硬さがあり狂いが少ない木材のひとつです。

 

タモ材やホワイトアッシュ材に比べるとブラックアッシュ材は比較的入手しやすいことから、コストを抑えつつも高品質の木材をお探しの方からのニーズが高まっています。

 

関連記事:タモ材の人気が高い理由とは?メリット・デメリットを考察してみよう

 

ブラックアッシュの特徴とメリット

ブラックアッシュの特徴とメリットについて、もう少し詳しく解説しましょう。

 

強度が高い

ブラックアッシュは数ある木材の中でも適度な硬さがあり、強度が比較的高い特徴があります。

 

そのため、フローリングや壁といった内装材はもちろんのこと、テーブルの天板やイスなど強度が求められる家具の材料にも適しています。

 

木目が美しい

ブラックアッシュの木目は比較的荒く、はっきりとしているのが特徴です。

 

そのため、フローリングや天井などに使用することで自然の木がもつ本来の美しさを楽しめるほか、和のテイストはもちろん北欧的なスタイルの住宅にもマッチします。

 

明るい色合い

ブラックアッシュと聞くと黒っぽい色の木材をイメージする方も少なくありませんが、実際には薄い褐色をしており、全体的に明るい色合いが特徴です。

 

ホワイトアッシュに比べるとわずかに暗い色ですが、自然な木の風合いや色を楽しめるためさまざまな用途に活用できます。

 

関連記事:アッシュ材とはどんな木材?経年変化や使用される家具、メリット・デメリットを解説

 

ブラックアッシュの主な用途

ブラックアッシュは北米を中心に古くからさまざまな用途に活用され、人々の生活を支えてきました。

 

過去から現代に至るまでの代表的な用途をいくつかご紹介しましょう。

 

伝統的な籠作り

北米地方では「ブラックアッシュバスケット」とよばれる伝統的な籠が製作されています。

 

天然のブラックアッシュを年輪に沿って薄く剥がし、しなやかな紐状にしたものを編み込んで作られるこの籠は非常に耐久性が高いとされています。

 

また、緻密に編み込まれたブラックアッシュは時間の経過とともに深みのある色に変化していき、使い込むほどに愛着が湧いてきます。

 

家具

適度な硬さがあるブラックアッシュは、家具の材料としても重宝されます。

 

テーブルやイス、テレビボード、チェストなど用途は幅広く、木がもつ独特の温かみが感じられ和室にも洋室にもマッチします。

 

カヌーの部品

ブラックアッシュは耐久性が高く、しなやかで曲げ加工もしやすいことから、カヌーのパーツ用の材料としても用いられることもあります。

 

楽器

アッシュはエレキギターやベースのボディに用いられる定番の材料で、特に近年はホワイトアッシュの価格が高騰していることもありブラックアッシュが代替材料として用いられることもあります。

 

楽器は木目を活かしたデザインに仕上げることも多いため、特に美しく輪郭がはっきりとしたブラックアッシュは楽器の材料に最適です。

 

フローリングや内装材

ブラックアッシュは美しい木目と強度を活かし、フローリングや壁といった内装材に用いられることもあります。

 

ただし、ブラックアッシュという樹種は大きいサイズの無垢材を切り出すことが難しいため、集成材を用いるケースが少なくありません。

 

フルタニランバーでも、ブラックアッシュを集成材やフリーバンに加工しオリジナル製品として販売しています。

 

関連記事:家具や木造住宅に使用される人気の木材の種類一覧やそれぞれの特徴

 

他のアッシュ系木材との違いと使い分けのポイント

ブラックアッシュ以外にも、「アッシュ」という名のつく樹種は複数あり、それぞれ特徴が異なります。

 

樹種による違いや使い分けのポイントを詳しくご紹介しましょう。

 

ホワイトアッシュとの違い

ホワイトアッシュとブラックアッシュの最大の違いは色にあります。

 

ホワイトアッシュはその名の通り全体的に白っぽく鮮やかな色合いが見られるため、白を基調とした内装に仕上げたい場合や、好みの色に塗装したい場合などに適しているでしょう。

 

一方、ブラックアッシュはわずかに褐色が混じっており、自然な木の風合いが楽しめます。

 

また、ホワイトアッシュは非常に高価ですが、ブラックアッシュは比較的安価で入手しやすい木材です。

 

以上のことから、鮮やかな色合いと質感にこだわりたい場合にはホワイトアッシュが、コストを抑えつつアッシュ材の良さを引き立てたい場合にはブラックアッシュが適しているといえるでしょう。

 

スワンプアッシュとの違い

スワンプアッシュはホワイトアッシュと並んで代表的なアッシュ系の木材です。

 

ホワイトアッシュやブラックアッシュは密度が高く目が詰まっているため、ある程度の重量と硬さがありますが、スワンプアッシュは柔らかく加工性に優れています。

 

そのため、軽量さが求められる楽器や、細かな意匠を施す家具や雑貨などの製作に適した材料といえるでしょう。

 

ロシア産のタモ材との違い

タモはモクセイ科トネリコ属の広葉樹から作られる木材で、アッシュ系木材と比較されることが多くあります。

 

淡い褐色が特徴で、木材の見た目はブラックアッシュと共通する部分も多いため、プロでもタモ材とブラックアッシュの見分けが難しく感じるほどです。

 

タモ材の主な産地はロシアですが、近年の世界情勢の影響もあり木材の輸入が激減。それに伴いタモ材の価格は急騰しています。

 

そのため、タモ材の見た目や質感にこだわりつつもコストを抑えたい場合にはブラックアッシュがおすすめです。

 

関連記事:タモ材は産地によってどのような違いがある?高品質なロシア産タモ材の特徴も解説

 

ブラックアッシュの注意点とデメリット

ホワイトアッシュよりもコストが安く強度や美しい見た目が魅力のブラックアッシュですが、デメリットもあります。

 

購入時に注意しておきたいポイントをご紹介しましょう。

 

大きいサイズの無垢材が少ない

ブラックアッシュは丸太の径級が小さいものが多く、大きいサイズの無垢材を切り出すことが難しいとされています。

 

具体的には、厚さ40mm以上、長さ3m以上の板をとるのが困難であるため、フローリングや壁などの内装材には集成材やフリーバンが用いられます。

 

虫害のリスクが高い

ブラックアッシュの主要産地である北米地域では、エメラルドアッシュボーラーとよばれる害虫が異常繁殖し深刻な被害をもたらしています。

 

ホワイトアッシュの価格が高騰する背景には虫害のリスクもあり、今後はブラックアッシュにまで被害が拡大していく可能性も指摘されています。

 

水濡れに弱い/加工が難しい

広葉樹の無垢板やアッシュに共通しますが表面にコーティングや加工が施されていない場合は、水濡れに弱く内部まで水分が浸透していきます。

 

特にキッチンや洗面所の床などに使用した場合、落下した水滴が木材の劣化を早め、割れや変形、カビの原因になることもあります。

 

水濡れの危険性がある場所では、コーティングや防水加工を施すことはもちろん、定期的にコーティングを塗り直すなどの対策も必要です。

 

またブラックアッシュはホワイトアッシュと同様に密度が高く、硬い木材であることから加工の難易度は高めです。

 

細かな意匠を施したり、複雑な形状に加工する家具や雑貨には不向きといえるかもしれません。

 

ブラックアッシュ材購入時の注意点

ブラックアッシュ材の購入にあたって、多くの方が気になるのはコストの問題ではないでしょうか。

 

今回の記事でもご紹介した通り、ブラックアッシュはホワイトアッシュに比べるとリーズナブルではありますが、アッシュ系の木材全般で比較すると高い部類といえます。

 

また、主要産地の米国では虫害が拡大していることもあり、現在では比較的安価なブラックアッシュも、供給量が減り価格が高騰するかもしれません。

 

またホワイトアッシュ、ロシア産タモなどに比べ供給量が少ないので在庫状況に気を付ける必要があります。

 

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まとめ

ブラックアッシュはタモとホワイトアッシュの長所を持ち合わせた木材です。一方で供給が難しい場合もあります。

 

フルタニランバーでも高品質の北米産ブラックアッシュを取り扱っており、米国からタイに輸出しフリーバンとして加工・製造したものを日本に輸入しています。

 

そのほか無垢板材の取り扱いもあります。タモ材よりも色合いが揃っている製品が多いため、さまざまな用途にご活用いただけます。

 

家具や内装の材料としてブラックアッシュ材をご検討の方は、お気軽にフルタニランバーまでご相談ください。