石川県金沢市の総合木材問屋
フルタニランバー株式会社

コラム「森のフルタニさん」

オーク材とはどんな木材?特徴やメリット、使われる家具を紹介

2022/05/02

美しい木目と高い耐久性を誇るオーク材は、古くから北米を中心に家具や建材として幅広く活用されてきた歴史があります。

 

しかし、どのような木が原料となっているのか、具体的な用途やメリット、デメリットなどは詳しく理解できていないという方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、オーク材の特徴を紹介するとともに、その歴史や活用方法、気になる価格の動向などもあわせて詳しく解説します。

 

 

オーク材とは?

木材

オーク材の原料となるオークはブナ科コナラ属の落葉広葉樹で、日本ではナラとよばれることもあります。

 

しかし、厳密にいえば国産のナラ材とオーク材は異なり、オーク材はナラ材に比べると木目が粗い傾向が見られるほか、木材そのものの色もオーク材のほうが白い特徴があります。

 

日本においてオークといえばミズナラのことを指し、おもに北海道に分布しています。

 

オーク材とナラ材が区別されているのは、原料となる木が異なることも一因といえます。オーク材の原料となるオークは日本には分布しておらず、カナダ南部から米国の東部が主な産地です。

 

また、オークは南北に分布していることから、産地によって木材の特徴が異なる傾向も見られます。比較的温暖な気候の南部で育ったオークは成長スピードが早いため、木目が大きく木材そのもののサイズも大きい傾向があります。

 

一方、北部で育ったオークは木目が細かく、サイズもそれほど大きくありません。

 

国産のナラ材と同様、オーク材も重厚感があり高い耐久性を誇るため、建材や家具など幅広い用途に活用されます。

 

また、ナラ材と共通するポイントとして、表面に虎斑(とらふ)とよばれる独特の模様があることも大きな特徴といえるでしょう。

 

 

オーク材の主な用途

オーク材は北米が原産であることから、古くからウイスキーやワインの樽としても活用されてきた歴史があります。

 

ほかの木材に比べて耐水性が高く、腐食したり劣化したりといった心配がないことから、酒樽として定番の木材でした。

 

 

また、十分な硬さと耐久性、美しい木目を活かし、床や柱、壁といった建材・内装材にも活用されることが多い木材です。

 

一般住宅はもちろんですが、特に公共施設や商業施設の床材として使用されることも少なくありません。これらの施設は、一般住宅に比べて一日に何人もの人が往来することもあり、耐久性の高い床材が求められるためです。

 

 

さらに、オーク材はメリハリのある独特の木目を活かし、高級家具に活用されることもあります。

 

たとえばダイニングテーブルの天板やタンスの前板など、人目に触れることが多い場所に使用することで、重厚感のある雰囲気を醸し出します。

 

 

オーク材のメリット

オーク材の概要と主な用途は上記で紹介した通りですが、あらためてどのようなメリットがあるのか整理しながら解説しましょう。

 

オーク材のメリット1|耐久性が高い

オーク材は、数ある木材のなかでも硬く重量があることが特徴です。

 

極めて耐久性が高く、海外で製造されたオーク材を原料としたアンティーク家具のなかには、半世紀以上経った今でも現役で活躍できるものが少なくありません。

 

また、物理的にも見た目も重厚感のある木材のため、特に高い耐久性が求められるダイニングテーブルの天板に最適。どっしりとした安定感を得られるほか、使えば使い込むほどオーク材の風合いが変化し、味のある色と手触りに変わっていきます。

 

オーク材のメリット2|木目が美しい

オーク材は切断方法や部位によってさまざまな表情の木目を楽しむことができます。

 

特に、虎の毛皮のような独特の模様である虎斑は、オーク材ならではの特徴的な木目といえます。あえて虎斑が浮き出るように木材をカットし、高級家具に用いられることもあるほどです。

 

オーク材のメリット3|安価で手に入れやすい

一般的に針葉樹に比べると広葉樹の木材は高価な傾向がありますが、オーク材は比較的手に入れやすい価格帯といえるでしょう。

 

特に、丸太の中心部から外れた部分をカットした「板目」とよばれる木目のオーク材は価格が手頃です。

 

一方、中心部をカットした「柾目」や、希少価値の高い「虎斑」は板目に比べて高価なため、木材の用途や使用する部位に応じて選ぶと良いでしょう。

 

 

オーク材のデメリット

さまざまなメリットがあるオーク材ですが、その一方でデメリットとして注意しておきたいポイントもあります。オーク材を使用するうえで押さえておくべきデメリットを解説しましょう。

 

オーク材のデメリット|熱伝導率が高い

熱伝導率とはその名の通り、熱の伝わりやすさを示す値です。熱伝導率が高ければ高いほど暖気や冷気を通しやすいことを意味します。

 

そのため、フローリングなどの建材として使用する場合には、十分な断熱対策を講じておく必要があります。

 

また、無垢材を家具などに使用した場合、直接肌に触れる部分は冷たく感じることもあるため注意が必要です。

 

 

オーク材を使用した家具

椅子

オーク材の歴史は古く、1900年代前半に製造されたアンティーク家具も少なくありません。

 

チェストやサイドボード、ダイニングテーブル、チェアなどが定番のアンティーク家具として挙げられ、いまだに現役で活躍し続けているものもあります。

 

 

近年、オーク材は主に高級家具に使用されることが多く、オーク材の用途としても紹介したダイニングテーブルの天板以外にも、ソファーやキャビネット、食器棚などに使用されています。

 

美しい木目と優れた耐久性の特徴を活かすために、オーク材は比較的大型の家具に使用される傾向があるといえるでしょう。

 

 

オーク材の価格相場

木目によっては安価で手に入れやすいオーク材ですが、そのなかでも安価なのがレッドオークとよばれる木材です。

 

無垢材の場合、厚み25mm、600mm×1800mmのサイズで約3万円の相場となっており、タモ材と比較するとわずかに安価です。

 

一方で、同じオーク材のなかでもホワイトオークは高級木材として知られており、レッドオークに比べると5,000円以上も相場は高額です。

 

 

ウッドショックによるオーク材への影響

2020年以降、新型コロナウイルスが世界的猛威をふるった結果、木材の需要が増加し価格が高騰するウッドショックとよばれる現象が発生しました。

 

2020年後半からウッドショックは拡大しはじめ、2021年には国産・輸入を問わず丸太価格と製材価格が大幅に上昇。

 

2022年に入ってから徐々に落ち着きの兆しを見せているものの、コロナ禍以前の状況に戻るにはしばらく時間がかかりそうな状況です。

 

 

特にオーク材の産地は北米に集中しているため、ウッドショックによる価格変動の影響を受けやすい製品といえるでしょう。

 

米国や中国で新築住宅の需要が増加していることもあり、国産木材の需要が安定し価格が落ち着いてきたとしても、オーク材の安定供給が可能になる具体的な時期は見えていないのが現状です。

 

 

ロシア産木材の供給不足によるオーク材への影響

2022年に入り、世界情勢が目まぐるしく変化した結果、ロシア産木材の供給不足が懸念されています。

 

オーク材の産地はロシアではなく北米であるため、直接的な影響が出る懸念は少ないと考えられます。

 

しかし、ロシアはもともと世界有数の森林大国であり、高品質な木材を世界に提供し続けてきました。

 

経済制裁によりロシア産の木材が供給されなくなると、代替木材として米国やヨーロッパ、アジアの木材需要が増え、連鎖的にオーク材の価格も高騰する可能性が考えられるでしょう。

 

今後、ロシアを含めた世界情勢がどのように変化するか先が見通せない状況に変わりはないため、オーク材をはじめとした木材は十分なストックを確保しておくことが重要といえます。