フルタニランバー株式会社
コラム「森のフルタニさん」
レッドシダーとは?特徴・デメリット・価格について解説
投稿日:2025.09.26/更新日:2025.09.26
外装やエクステリア、さらには家具やDIYでも人気のある木材「レッドシダー(米スギ)」。
上質な赤褐色の木目と高い耐久性、そして独特の芳香で多くの建材に使われています。
本記事ではレッドシダーの特徴や使用する際のメリットやデメリット、価格相場などを詳しく解説します。
レッドシダーとは
レッドシダーは北米産の針葉樹でヒノキ科に属する木材ですが、日本では「米スギ」と通称されることもあります。
軽く柔らかい性質をもちながら、雨や湿気に強く耐久性に優れており、古くから建材や家具材として幅広く利用されてきました。
味わいのある色合いと独特の香りも魅力で、近年では住宅の外装や内装をはじめ、サウナの建材としても注目されています。
レッドシダーの木材としての特徴やメリット
レッドシダーはミックスカラー・ライトカラーと呼ばれるグレーディングに分かれます。
ミックスカラーは特有の黒い筋が入り、ライトカラーは色が揃います。
近年、アメリカ国内での消費が増えた影響で、日本国内へのライトカラーグレードの入荷が減少しています。
これまで2グレード展開だったものが現在ではすべて混在した板材の入荷が主流となっております。
レッドシダーには、以下のような魅力があります。
- 雨風・湿気・害虫に強い対候性と耐久性
- 天然の芳香成分によるリラックス効果
- 反りや割れが少なく加工がしやすい
- 経年で赤褐色から銀色へ美しく変化
- 赤みのある色合いと細やかな木目の美しさ
雨風・湿気・害虫に強い対候性と耐久性
レッドシダーは天然の防腐成分を含み、雨や湿気にさらされても腐りにくい特徴があります。
また、シロアリやゴキブリが嫌う成分が含まれており、建材として利用する場合は害虫を防ぎ衛生的な状態を保つ効果も期待できます。
天然の芳香成分によるリラックス効果
レッドシダーの香り成分には、防虫効果に加え、リラックスを促す作用も期待できます。
これにより、サウナやクローゼットなどの内装に用いられることが多く、近づくたびに心地良い気持ちにさせてくれます。
反りや割れが少なく加工がしやすい
レッドシダーは柔らかく軽い素材であり、反りや割れが起こりにくいため、加工がしやすい点が魅力です。
専門家が好んで使うだけでなく、DIYにも向いており、誰でも簡単に上質な仕上がりを実現できます。
経年で赤褐色から銀色へ美しく変化
レッドシダーで作られた建物や家具は、使用していくうちに色が深みを増し、やがてシルバーグレーへと変化していきます。
この経年変化がデザインの一部となり、年月を増すごとに愛着が湧きます。
赤みのある色合いと細やかな木目の美しさ
レッドシダーのもつ自然な赤みと繊細な木目は、他の木材にはない上質感があります。
外装・内装いずれに使用する場合も、美しくおしゃれに仕上がる素材として人気を集めています。
レッドシダーのデメリット
レッドシダーにはさまざまな魅力がある一方、次のような注意点もあります。
- 他の木材より初期費用が高くなる
- 柔らかく傷がつきやすい
- 紫外線で10年ほどで色あせてしまう
- 保護剤を塗らないと耐久性が低下しやすい
- 乾燥した環境では割れやすい
- 香り成分によるアレルギーの可能性がある
他の木材より初期費用が高くなる
レッドシダーは高級木材に分類されるため、スギやヒノキなどと比べると初期費用が高くなります。
柔らかく傷がつきやすい
反りや割れが起こりにくい一方、その柔らかさから衝撃や摩耗によって傷が付きやすい点に注意が必要です。
紫外線で10年ほどで色あせてしまう
屋外での使用の場合、紫外線の影響を色濃く受けるため、10年ほどで元の色が薄れてしまいます。
保護剤を塗らないと耐久性が低下しやすい
定期的に保護剤を塗ってメンテナンスを行わないと、耐久性が低下し、劣化が早まります。
乾燥した環境では割れやすい
湿度の低い環境においては、乾燥によって割れが起こりやすい特徴があります。
香り成分によるアレルギーの可能性がある
魅力でもあるレッドシダーの芳香成分ですが、なかには身体に合わず、アレルギー症状を引き起こす方もいます。
レッドシダーの木材としての用途
レッドシダーは、その美しさと耐久性から、幅広い用途で活用されています。
- 外装材
- デッキ・エクステリア材
- 内装材
- DIY・クラフト用素材
外装材
外装材としては、外壁・軒天・玄関ドア・門扉などに多く使われています。
自然な質感が印象的で、建物をおしゃれに見せてくれます。
デッキ・エクステリア材
ウッドデッキやフェンスといった屋外の構造物に対しては、レッドシダーのもつ耐候性の高さが活かされます。
内装材
サウナや浴室・天井・家具材などの内装材にも利用され、香りや質感がリラックスできる空間を演出します。
DIY・クラフト用素材
小物や棚など、家庭での気軽なDIYでも人気の素材です。加工しやすいため、DIY経験のない方でも扱いやすい木材です。
関連記事:家具や木造住宅に使用される人気の木材の種類一覧やそれぞれの特徴
レッドシダーの価格の相場
レッドシダーの価格は、1平方メートルあたり5,000円~15,000円程度が一般的な相場といわれています。
ただし、外装材・内装材・デッキなどの用途やサイズによって価格は大きく変動するので、最新の価格は、販売店に確認してください。
ちなみに、無節などグレードの高い素材は、見た目の美しさから価格も上がりやすいですが、内装用の羽目板などは安く手に入ることもあります。
また、レッドシダーは北米からの輸入材であり、為替や輸送コストによって相場が変動しやすい点も特徴です。
関連記事:円安による木材業界への影響とは?価格が高騰している原因や業界の動向を解説
まとめ
レッドシダーは、高い耐久性と美しい色合い、独特の香りをもつ魅力的な木材です。
幅広い用途で使用できるほか、経年変化によって味わいが増していきます。
メリットはもちろん、価格の高さや色褪せしやすい点などにも注意しながら、建材やDIYに取り入れてみてはいかがでしょうか。
レッドシダーの木材の購入を検討されている方は、まずは石川県金沢市のフルタニランバーまでご連絡ください。
« 前の記事へ